10/20/'04皆 野 民 俗 芸 能 奏 楽 研 修 会
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2004年 秋季例大祭
10月7日(木)/
10月8日(金)
諏訪神社
皆野椋神社

勇壮な天狗拍子、
そして26年ぶりの中入り大神楽!
皆野椋神社 獅子舞保存会

《御神楽三拍子》
10月8日は雨のため、椋神社の神殿で演じた。
 
 昨年初めて舞った小学生5人も、今年4人は中1(みな研修会少年部)、1人は5年生。昨年花笠を担当した5年生女子は6年生に。みんな一つずつ大きくなって、背も伸びて、第壱番《三拍子》の舞も昨年より安定。練習日程は直前2週間のうちの数回と数少なかったが、《三拍子》のほかに16人ざさらの《天狗拍子》、皆野獅子舞の名物《中入り大神楽》を演じることができた。
 《中入り大神楽》も《天狗拍子》もいずれも見応えのある皆野獅子舞ならではの演目である。
 
《御神楽三拍子》
10月7日、快晴。
土京・諏訪神社での舞。
 
 《天狗拍子》は、かつて下郷と上郷の二つの皆野獅子舞団がそれぞれ三人獅子を二組ずつ出して、計12頭の獅子と4人の軍配を持った仲立ちが加わり、“16人ざさら”と呼ばれ、18ある皆野椋神社獅子舞の演目の一番最後、日も暮れかかる頃行われてきた勇壮な舞だ。《天狗拍子》は数年前に演じられたのが最後で、今年は、昨年からの5人に小学6年生の女の子も1人加わって、2組の獅子(6頭)と仲立ち一人で演じた。
 《中入り大神楽》は一日の演目の中盤に行われる。一人立ち三匹獅子の風流系の皆野の獅子舞で、この演目だけは二人立ちの獅子が2頭登場する異色の出し物だ。この中入り大神楽の前半ではおかめやひょっとこの面をつけた道化が鈴を鳴らしながら、のどかな囃子に合わせて踊っていると、法螺貝が鳴り響き、のどかだった囃子は突然豪快な皆野屋台囃子に変わり、2頭の大神楽獅子が現れ暴れる。
 この《中入り大神楽》は、26年前の昭和52年の春祭りに、遥拝所(諏訪神社)で少年部1期生の囃子で演じられ、その後も何回か他所のイベントで行われたが、例大祭の中で奉納されなくなって長い。7日の披露では、見に来ていたお年寄りも口々に初めて見たと言っていた。
 今年は、花笠に郷土芸能クラブの小学5年生女子も参加。さらに研修会少年部の高校3年生も笛掛として参加。彼は《中入り大神楽》でも豪快な屋台囃子を披露。
 
中入りの伴奏曲は
大神楽囃子
《中入り大神楽》壱
前半ののどかな囃子に合わせて踊るおかめ、ひょっとこ。おかめは皆小郷土芸能クラブの5年生女子。ひょっとこは、神楽団の応援出演。この中入りの伴奏曲は「大神楽囃子」と言う。この曲はドイツでも演奏した。


《中入り大神楽》弐
法螺貝を合図に、囃子は突然豪快な皆野古来の屋台囃子に替わる。大太鼓(高3)、小太鼓(中1)は日頃少年部で腕を磨いている。笛は故・関根幸一が指導した少年部初期の屋台囃子の笛を再現
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そして2頭の大神楽獅子が登場!
 
 年はあやうく子供の後継者なし、の憂き目にさらされるところを郷土芸能クラブの子供たちの協力で復活。三年前まで華麗でダイナミックな獅子舞を見せてくれた高校生(当時)たちには及ばないが、なんとか来年も演目を一つでも増やし、また舞い手も増やし、鎌倉時代より続くと言われる皆野獅子舞の伝統を生き生きと、皆野の人々にも伝えてゆきたいものだ。
 後の混乱のなか、二年間だけ獅子舞が途絶えたことがあったと言う。そしてその後、後継者不足が心配され続け、この皆野民俗芸能奏楽研修会もその囃子(神楽、その他祭囃子を含む)を守るために発足した。
 かし、皆野獅子舞にとって、その頃よりもまさに現代のほうが危うい。なぜなら、50年60年前の後継者不足の時代は、町中の人が皆野の獅子舞を知っていたのに対し、現在は、町の人々の中に獅子舞を知らない世代が増えているのだ。状況がまったく違う。関東、中でも埼玉県に数多く分布する一人立ち三匹獅子舞。その中で、皆野椋神社の獅子舞が埼玉県の無形民俗文化財に指定されている、その価値を、当地の人々が知らないという現実は、まさに伝承の危機と言って過言ではない。研修会では、今後もこの獅子舞、神楽などをバックアップするとともに、これら貴重な民俗芸能の情報をホームページでも公開してゆきたいと考えている。(關根)

少 年 部

椋神社獅子舞、神楽
上演場所,時間など

皆野のおはやし
  INFORMATION

 
花笠のあごひもを
しめてあげる
 
玉県の無形民俗文化財に指定されている皆野椋神社の獅子舞。遠く鎌倉時代から伝わると言われ、何百年もの古い歴史と伝統をもつ皆野の財産です。毎年、10月7日と8日の秋の大祭で行われてきました。
風流系の一人立ち三匹獅子舞、下妻流。現存する最古の獅子頭は、桃山時代のもの。


昨年平成15年
(2003)のようすは
こちら


 
■境内では神楽と獅子舞が交互に上演されます。


ことしの
神楽のようすはこちら


 

少 年 部

 


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