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|  2006年
春季例大祭 | 4月8日(土) |  
| 諏訪神社/ | 皆野椋神社 |  |  
|    ■約25年ぶりの上演が実現した《大蛇退治》■
皆野民俗芸能奏楽研修会・創始者、関根幸一の存命中、研修会少年部1期生が演じて以後途絶えていた《大蛇退治》。この2月より練習を始め、晴れてこの椋神社春祭りで復活上演が実現した。舞も囃子もまだまだ課題があるが、今後の練習でさらに磨きがかかるだろう。奏楽もゆったりとしたノオガカリ、早いテンポのクルイなど、笛も太鼓も高度、曲の切り替えも難しい演目だが、二十数年の時を経て、ひさしぶりに境内にクルイが響き渡ったときは我ながら感動した。研修会三十周年、うれしい春となった(本部・關根)。
  素盞男命(スサノオノミコト)が出雲国の足名椎命(アシナズチノミコト)・手名椎命(テナズチノミコト)の娘、奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の生け贄になるところを救う物語。神楽の演目中、唯一台詞のある演目。最後に素盞男命が「草薙剣」
をかざして歌う、「八雲立たつ  出雲八重垣 妻隠に 八重垣つくる その八重垣を」という歌は、最初の和歌と言われている。スサノオ、クシナダヒメ、アシナズチ、テナズチはベテランの神楽師が、ヤマタノオロチは少年部の高校生が演じた。 |    《湯笹の浄め》
 天鈿女命(アメノウズメノミコト)が神楽殿正面の釜の湯につけた笹を手に、祓い浄める。
 
  
 《 奉 幣 》  《猿田彦命の舞》
 猿田彦命(サルダヒコノミコト)が四方を固めた後、鉾と鈴を持ち勇ましく舞う。
 
 
 八意思兼命(ヤゴコロオモイノカネノミコト)が大きな幣を手に四方を祓う。
 
    《岩戸開き》 古事記等で有名な「天の岩戸」の物語。まず八意思兼命、次に天児屋根命(アメノコヤネノミコト)など3人の神様、そして天鈿女命、と舞が続き、最後に手力男命(タヂカラオノミコト)が現れ、岩戸を開くまでの舞が続く。
 
   
     《代参宮》二柱の若い男の神様による四方固めの舞。素面。舞は古典的な様式で、神楽舞の中でも最も優美とされる。昨秋、数年ぶり、研修会少年部としては十数年ぶりに上演できた代参宮。今回も大学生と高校生が舞う。   
    《弓矢八幡》
 弓をたずさえた八幡大神が、登場。矢を四方に放ち、四方固めたあと、鈴と弓をふりながら舞う。これも初期の少年部で上演されていた舞だが、昨年末から本部にて練習を始め復活。  《大黒舞》 打ち出の小槌をふりながら大黒さまが舞い、おもちを捲きます。
 
   《釣り込み》
事代主命が石凝姥命(道化“ひょっとこ”)たちを使って、タイを釣る。
 
   
    ■神楽の楽人たち■
楽人たち研修会では神楽の舞いの伴奏曲全曲を楽譜に残し、楽人たちの奏楽を守っています。
 
  
  最近のことだが、皆野椋神社神楽、獅子舞、祭囃子のために故・関根幸一が考案した皆野の奏楽の楽譜が、他の地域の人の手にあるのを見た。この楽譜は皆野の芸能にたずさわる人以外にはまったく無縁のものであり、これが軽い気持で他所の芸能に流用・転用されるなどの事態が起こった場合には、
●他所の芸能にとっては 原形のくずれる原因となり、
 ●また皆野の芸能にとっては
 地元のオリジナリティ・財産の流出であり、
 ●かつ、関根幸一にとっては、
 独自に考案した楽譜の記譜法についての
 知的所有権の侵害となる。
 ↓↓↓
研修会各会員にお願いいたします。お手持ちの楽譜の保管には十分責任をお持ちください。そしてコピーして第三者に渡すことはお止めください。楽譜のコピーが必要な場合は、必ず本部へお申し出ください。必要な場合は、本部の原本からコピーをとってお渡しいたします。(研修会本部・關根勢津子)
 
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 皆野小学校郷土芸能クラブのこどもたちが見学に
 
   新学期の最初の練習日のこの日は、伝統ある神楽の見学とした。娯楽の少なかった昔とちがい、現代では地元であっても、神楽や獅子舞などの伝統芸能について知らない人が少なく無い。皆小郷土芸能クラブでは、秩父音頭や屋台囃子だけでなく、皆野の神楽曲や獅子舞曲を教えているが、こどもたちは実際に神楽を見たのは今回がはじめてということで、良い体験になったと思う。(本部 講師・關根)
 
| 皆小郷土芸能クラブ 感想メモより(抜粋)
 ●きょうは、知らない曲がたくさん演そうされたから、とても勉強になりました。一番印象に残った曲はひょっとこが出てきた、「釣り込み」です。太鼓の音ととてもよく合っていて、ビックリしました。いつも私たちが演そうしている曲(カマクラ)は、今日きいてみて、とてもゆっくりでかんたんな曲なんだなと思いました。今日はいろんな曲をきいて、早く覚えたいなと思い、これからはもっとねっしんに、覚えようと思いました。また見たいと思いました。(6年女子)
 ●ただの「たいこ」でしか私はおもわなかったけど、たいことおはなしをあわせて見たのは、はじめてだった。楽しかった。それに、さいごにやった「やたいばやし」が上手だった。ひょっとこがおもしろかった。(6年女子)
 ●ひょっとこやおろちたいじのヘび゛おもしろかった。さいごのやたいばやしが、すごくはやくてびっくりした。(5年女子)
 ●つり込みがおもしろかった。つり中におもちを投げたりしたからです。最後に感想。きょうきてよかったと思いました。(5年男子)
 ●やまたのおろちをやっつける所がおもしろかった。あと、つりこみがおもしろかった。(4年男子)
 ●おめんがおもしろかった。さかなつりでおもちをえさにしていておかしかった。すごいたいこがじょうずだった。(4年男子)
 ●さいごのおもちをつけたのがおもしろかった。おめんの顔がおもしろかった。ヘビがはう所がじょうずだった。(4年女子)
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